セルリアンタワー東急ホテルでは、2025年7月1日付で
名誉総料理長に福田順彦が、新総料理長に永妻信人が就任いたしました。
福田順彦よりメッセージ~名誉総料理長就任にあたって~
開業準備室の時代から数えますと25年以上を、このセルリアンタワー東急ホテルとともに過ごしてまいりました。このたび、総料理長職継承の時を迎え、まずは、これまで私を支えてくださったお客さまをはじめ多くの皆さまに、心から厚く御礼申し上げます。美味しいよ、といつも応援してくださったお客さま、800名を超える晩餐会でも一丸となって乗り越えている調理、サービスのアソシエイツ、コロナ禍をともに乗り越えてきた業界の方々。感謝、感謝、感謝しかありません。
先日、夜遅く、キッチンにまだ明かりが残っているので覗いてみたところ、コンクールの出場を控えた若い料理人が、無心に料理の練習をしていました。その光景を見て、私は、瞬時に、自身の若い頃の姿を自分で後ろから見ているような既視感を覚えました。そして、ふと、とても晴れやかな気持ちになりました。お客さまに笑顔をお届けするための努力を惜しんではいけないと、チームを率いてまいりましたが、その精神が、私から後輩へ、後輩からその後輩へとしっかりと受け継がれていることを感じたからかと思います。
新総料理長の永妻とは、彼が新入社員の駆け出しの頃から一緒に仕事をしております。繊細な感性、抜群の表現力、お客さまを楽しませたいとの熱量に加え、卓越した技術をもった料理人です。私同様、ご愛顧を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。
私自身はこれから永妻を支え、さらに進化するセルリアンタワー東急ホテルを見守っていくとともに、さらにステージを拡げて多くの皆さまに喜んでいただく美食を提案していく所存です。但し、ホームグラウンドはセルリアンタワー東急ホテルです。いつでもお越しいただけますよう、準備万端調えて皆さまをお待ちしております。これからも、ご指導、ご支援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
永妻 信人よりメッセージ~総料理長就任にあたって~
内示を受けた時は、驚きと同時に前任である福田が四半世紀に亘り築き上げてきたものを間近で見ていた一人として、その厨房を任されるという重責に身が引き締まる思いがいたしました。自身に全うできるのか葛藤もありましたが、これまで私を支えてきてくださったお客さまや同僚たちの励ましを受け、覚悟を決めました。
セルリアンタワー東急ホテルという舞台で、食を通じて心に残る体験をお客さまにお届けできるよう、長年の恩師でもある名誉総料理長福田の指導を仰ぎながら、チームの仲間とともに日々精進してまいります。
「料理は記憶に残る芸術」と私は考えています。季節の移ろいを感じる一皿、大切な人と囲むひととき、そしてお客さまの人生にそっと寄り添う味わい。アソシエイツ一人ひとりの感性と技術を尊重し、チームとしての力を最大限に発揮できる環境を築きながら、「美味しさのその先」を目指します。
この機会を与えていただいた感謝の気持ちを美食に変えて、記憶に残る一皿を創り続けてまいります。皆さまのご来館を心からお待ちしております。