昨年は全日程で満席となった人気のクリスマスディナー。今年は、「煌めきと静寂が同居する、冬の札幌の空気感を一皿に込めたい」とのシェフの思いから、北海道食材を主軸に、フォアグラやトリュフなど世界の美味を掛け合わせた特別なフルコースをご用意しました。

メインに肉料理と魚介料理という2つの主役料理をご用意しました。肉料理は、繊細な道産牛の旨味に、フォアグラの濃厚なコクが重なり、トリュフの華やかな香りが余韻を添えます。そこにマディラ酒の芳醇なソースが重なり、甘美さと重厚さが織りなす、まるで“贅を極めたオペラ”のような一皿に仕上げました。魚介料理には、濃厚なオマールの甘みと、タラバガニの上品な旨味を重ね、アイゴブリードの繊細な出汁がそれらを優しくまとめ上げます。力強さと透明感を併せ持つ、“深海から湧き上がる清流”のような味わいをお楽しみください。

前菜には希少な国産ブランド豚「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」のパンチェッタを使用。とろける脂の甘みと芳醇な香りが、コース全体に深みを添えます。さらに、温かいパテと仔牛タンのコンフィには、赤ワインや果実を煮詰めた滑らかな「ルージュのクーリ」を添え、味わいに豊かな奥行きをプラスしました。締めくくりには、ホテルパティシエ特製のクリスマスデザートをご用意。赤い鈴をかたどったチョコレートの中に、ふわりと軽やかなクレームダンジュを閉じ込めた、見た目と味わいの両方で魅了する一皿です。イチゴの華やかな香りとミルキーなコクが、大人のクリスマスにふさわしい余韻をもたらします。